心の庭

 

庭のほとり

2017年06月02日



5月の半ば、ずっと携ってきた庭とギャラリーで
大野八生さんの展覧会を開きました。
「庭とアトリエ」。

 

 


ガーデナーであり、イラストレーターでもある
大野八生さんの両方のお仕事を見ていただける機会になりました。



庭、ほんとうにきれいでした。



何も言わず



ただ、輝いて



伸びていく

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光の中で、草花とただ共にあると、
もう、それだけでいいじゃない、
今、ここにいるだけでものすごい幸せ。
そんな平らかな気持ちに満たされるのでした。

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八生さんの絵に囲まれた空間に何日もいると、
ああ、このひとは本当に草花とともにいる人なんだなぁ、
としみじみ思う。
草花とそれにまつわる、虫や動物。
写実的ではないから「事実」ではないけれど、
描き手にとっての「真実」の姿。
その真実が愛おしくって、絵の世界に入りこむ。

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日々、たくさんの作り手の方々と接する幸せな中で、
珍しくびっくりするような残念なことがあった。
やりとりを重ねるほどに、がっかりするような単語
(言葉といいたくないなぁ)がもれなく付いてくる。
善悪や是非を超えて、底辺に、前提に、
愛がないなぁ、ということに心がしぼむことが続いた。

そんな日々を経て、「庭とアトリエ」展。
「愛があるなぁ」としみじみ。
と同時に、ある?ない?なのかな、愛って。
そんなことも思った。

愛があるなぁ、というのは、佳きことを信じているなぁ、
ということなのかもしれない。
八生さんやその絵、この場に集う方々と過ごす時間の中で、
そう気づく。
心を疑ったりしない、顔色を窺ったりしない。
起点が信じているところから始まっている。
間違ったり、困ったことが起こっても、
信じているところに軸足があるから、不愉快にはならない。

愛がないなぁ、と感じた諸々のことは、
佳きことを信じていないなぁ、ということだったのかもしれない。

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今年も藍の生葉染めをたくさんの人と楽しめることでしょう。



大豆も蒔いてみたのです。

 

芽っていいですね。
自らの殻を破り、土を割って、太陽に向かって伸びていく。



植物がそれぞれの速度で生長している空間、
その傍らで、人が佳きことを空気のように信じながら成長して、
その営みを感じ合うために集う。

ああ、こんなことがしたかった。
こんな場所が作りたかったんだ。

地球の、宇宙の、ちっぽけな点のような場所だけれど、
確かに愛がある時空。
佳きことを信じている時空。
これからも、そんな点を点しながら続けていこう。

(点(テン)と点(とも)すって同じ字なんだね)


 


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